2026/01/31 09:54

3代目店主の妻、陽美です。



ふと気が付いたのですが、私が日置食品に嫁いできて今年でちょうど10年になります。



私は島根県松江市で生まれ、両親共にサラリーマンの家庭で育ちました。


私の母は昔から、「嫌いな食べ物は豆腐」と言い切っており、晩ご飯に出てくる豆腐はお味噌汁の具材に入ってるくらい。


母が豆腐をそのまま食べることはなかったので、時々食卓に並ぶ冷奴は、豆腐が特に好きでも嫌いでもなかった私と父親の分くらいでした。



普段食べているのはどこのお店の豆腐なのか、そもそも島根にある豆腐屋の名前など、考えたこともなかったです。



『日置食品』の名前も、主人に出会うまで知りませんでした。



地元の短大に通い、すぐにやって来た就活になかなか身が入らなかったのですが、いよいよ卒業が近づいて来て焦り出した頃、ちょうど松江に新オフィスを構える企業の新卒採用に受かり、そこで一般的な事務職をしていました。


主にパソコン作業や電話応対の毎日で、上司や同期、パートの大勢の皆さんと一緒に仕事をしていました。


忙しくも色んな経験をさせてもらい、充実した時間だったと思います。



自分にとって、これこそ想像していた『社会で働く』姿だったので、それが普通だと思っていました。



こういうわけで、まさか自分自身が豆腐屋になる未来は想像もしていませんでした。



つづく…